自宅でできる認知症検査2選:長谷川式認知症スケールとAPOE遺伝子検査キットについて

こんにちは、ビズジーン編集部です。

「親が認知症になって心配…」
「最近物忘れが気になる」
――そんな不安を感じたことはありませんか?

近年、高齢化が進む中で「認知症の早期発見」は非常に大切なテーマになっています。

認知症の早期から病院に通うように、病院も物忘れ外来などの設置などの工夫をしているものの、病院に行くのにハードルを感じる人も少なくないのが現状です。

そんな中で、自宅で簡単にできる認知症チェック方法として注目されているのが「長谷川式認知症スケール」「APOE遺伝子検査キット」です。

本記事では、この2つの検査の特徴、活用方法、注意点を詳しく解説し、どのような場面で役立つのかを紹介します。

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認知症の基礎知識

認知症とは、記憶力や判断力などの認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態を指します。代表的なものはアルツハイマー型認知症ですが、他にも脳血管性やレビー小体型など種類があります。

進行はゆっくりと進むことが多く、最初は性格や習慣の変化として現れることが多いです。早く気づくほど、対処の選択肢が広がり、生活の不便や不安を小さくできます。

早期発見がもたらすメリット

  • 治療やリハビリの選択肢が広がる
  • 家族や本人が生活の準備をしやすい
  • 進行を遅らせる可能性が高まる

自宅でできる認知症検査として、本日は①長谷川式認知症スケール と②ApoE遺伝子検査キット の2つを紹介します。

自宅検査は手軽にできるというメリットはありますが、「スクリーニング」や「リスク把握」という役割にとどまります。詳しくは、病院でMRIや血液検査なども組み合わせることで正確な診断がなされるという流れになります。

長谷川式認知症スケールの概要

長谷川式認知症スケールは、日本で最も広く使われる認知症の簡易検査方法です。30点満点のアンケート形式で、記憶力や時間や場所を把握する力を評価します。

以下の引用元からテスト方法を確認する事が出来ます。
引用:一般社団法人日本老年医学会(改訂長谷川式認知症スケール)

検査方法(自宅での実施例:抜粋)

  • 年齢を答える
  • 今日の日付や曜日を答える
  • 短期的な記憶を確認する

採点方法と結果の見方

本アンケートは、見当識や記憶力、計算などの認知機能を評価するための9つの項目から構成されている30点満点のテストです。

そして、そのスコアに従って
20点以上: 正常範囲
10〜19点: 軽度〜中等度の認知機能低下
9点以下: 重度の認知機能低下

と判定されます。

長谷川式認知症スケールを活用する際の注意点

長谷川式認知症スケールを活用する際の注意点は、「繰り返し実施すると答えを覚えてしまう」ことです。そのため、連続して同じ試験をした場合、正しい結果が得られない事がありますので注意が必要です。

また、気になる事や症状が見られたら、病院に受診して、医師の判断を仰ぐことが重要です。

次に、アルツハイマー型認知症へのなりやすさを遺伝的に測定するAPoE型認知症遺伝子検査について解説します。

APOE遺伝子の基礎知識

APOE(アポリポプロテインE)遺伝子は、脂質代謝や神経修復に関わる重要な遺伝子です。この遺伝子には主に3つの型があります:

  • ε2型:アルツハイマー病になりにくい保護的な型
  • ε3型:最も一般的な標準的な型
  • ε4型:アルツハイマー病のリスクを高める型

生まれつき、ε4型をもっている方は、将来認知症になるリスクが高まることが知られています。
※ただし、ε4を持っていても必ず認知症を発症するわけではありません

APOE遺伝子検査の特徴

APOE遺伝子検査の特徴は、一生に一度だけの検査で、生涯にわたってアルツハイマー型認知症になりやすいかを知るための遺伝的検査です。

その特徴としては

  • 一度の検査で十分(遺伝子は変化しないため)
  • 将来のアルツハイマー型認知症の発症リスク傾向がわかる。
  • 病院に行かず自宅で検査も可能

といったものが挙げられます。簡易な試験で生涯にわたる遺伝的リスクを調べることが可能です。

APOE遺伝子検査キットの使い方

自宅での検査手順

1:検査キットを取り寄せる

2:口腔内の粘膜を採取

3:専門機関に返送

4:数週間後に結果を受け取る

詳しい使い方については、APOE遺伝子検査キットの製品紹介記事をご覧ください。

医師による診断が必要なケース

自宅での検査はあくまで「目安」であり、認知症を確定するものではありません。以下のような場合は必ず医師に相談することが推奨されます。

  • 日常生活に支障を感じるほど物忘れが増えた
  • 性格や感情の変化が著しい
  • 家族から異常を指摘されることが多くなった

自宅でできる認知症検査には、「長谷川式認知症スケール」「APOE遺伝子検査キット」の2種類があります。

長谷川式認知症スケール
今の認知機能を簡易的にチェックできる

APOE遺伝子検査
将来のリスクを把握できる

いずれも「早期発見」や「予防のきっかけ」として有用ですが、正式な診断は医師による検査が必要です。

自宅での検査をうまく活用しながら、生活習慣の改善や家族との協力体制を整えることが、認知症予防において重要な第一歩となります。

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