更年期に動脈硬化が進みやすい理由と葉酸摂取のススメ【葉酸遺伝子検査】

女性は更年期以降、同年代の男性と比較して、血管障害に関連する疾患(動脈硬化性疾患など)が増加することが疫学的に報告されています。

その理由は、女性の体内でホルモン(エストロジェン)が急激に低下することによるものと考えられています。

エストロジェンは血管内皮細胞に作用して、一酸化窒素(Nitric Oxide:NO)産生することで血管内皮の運動性が促進します(論文1)。

エストロジェン分泌が十分な時期には、こうした機構により血管の柔軟性が保たれやすい状態にあると考えられていますが、更年期以降はエストロジェン分泌量が低下し、NO産生能や血管内皮機能が徐々に低下する為、動脈硬化、心血管系イベント、動悸や息切れといった症状のリスクが相対的に高まる可能性が指摘されています。

こうしたリスクへの対策としてホルモン補充療法(HRT)が用いられる場合もありますが、エストロジェンは体内半減期が数時間〜1日程度と短く、投与方法や継続管理、副作用への十分な配慮が必要です。

そこで注目されている栄養素の一つが、葉酸(ビタミンB9)です。葉酸は、ほうれん草、ブロッコリー、アスパラガス、豆類などに多く含まれる水溶性ビタミンで、日常的な摂取が可能で

葉酸は血管内皮における一酸化窒素(NO)産生を支える補酵素環境を整え、血管拡張能や内皮機能の維持に寄与することが報告されています。(論文2)

実は、葉酸代謝に関わる遺伝子(MTHFR)の活性には個人差があり、
同じ量の葉酸を摂取していても、

  • しっかり活用できる方
  • やや効率が落ちる方
  • 代謝が弱い方

など、体質によって利用効率が異なることが知られています。

つまり、「摂っている=十分に使えている」とは限らないのです。


まずは “自分の体質を知る” ことから

将来の血管トラブル対策や健康管理の第一歩として、
ご自身の葉酸代謝タイプを把握しておくことは、食事やサプリメント選びの指標にもなります。

当社の葉酸代謝遺伝子検査では、
酵素活性を「高活性・中活性・低活性」の3タイプで評価し、
あなたに合った栄養管理のヒントを分かりやすくお届けします。

無理な治療ではなく、
“体質を知って、生活習慣を整える”ためのシンプルな選択肢として、
健康づくりのきっかけにご活用いただければ幸いです。ただし、葉酸代謝遺伝子(MTHFR)の活性には個人差があり、同量の葉酸を摂取しても体内での利用効率が異なることが知られています。

ご興味があればご自身の葉酸代謝遺伝子の活性を評価し、健康増進に向けた情報を入手することも可能です。

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(参考論文)エストロジェンとNO産生の論文

1) Estrogen increases eNOS and NOx release in human coronary artery endothelium
(エストロゲンはヒト冠動脈内皮における eNOS 発現および NOx 放出を増加させる)
S Yang 1, L Bae, L Zhang
J Cardiovasc Pharmacol. 2000 Aug;36(2):242-7. doi: 10.1097/00005344-200008000-00015.
PMID: 10942167 DOI: 10.1097/00005344-200008000-00015

2)Role of folic acid in nitric oxide bioavailability and vascular endothelial function
Nutr Rev. 2016 Dec 13;75(1):61–70. doi: 10.1093/nutrit/nuw053 Anna E Stanhewicz , W Larry Kenney